ところで、皆さんは薬をいつ飲めばよいのか、悩まれた経験はありませんか? 薬を飲むタイミング(いつ飲めばよいか)は「用法」に含まれます。使う薬ごとに「一日1錠・朝食後すぐ」「一日1錠・寝る前」「一日3錠1回1錠ずつ・毎食前」「一日3錠1回1錠ずつ・毎食間」「一日6錠1回2錠ずつ・毎食後すぐ」などと書かれているはずです。
食前、食間、食後など、食事の時間が重視されている理由は、薬が入っていく胃の状態が薬の効き方に影響を与えるからです。胃の状態は直近で食事をした時間によって異なり、薬の吸収・代謝を左右することがあるのです。一つひとつのタイミングをみていきましょう。
食前……文字通り、食事をとる前のことです。普通は食事の30分前ぐらいのタイミングをいいます。
吐き気を止める薬などは、使用目的からして食前に飲むのが一般的です。薬によっては「食直前」に飲むことを指示される場合もあります。この場合は食事をする10分ぐらい前を指します。一部の血糖改善剤(例: αグルコシダーゼ阻害剤と言われる薬で、商品名はベイスンやグルコバイなど)は、薬の効き目が現れる仕組みから考えて、食後に飲んでも血糖値の上昇を抑えられないため、特にこの服用時間を守る必要があります。
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