また、久しぶりのトピックス更新ですが、歯周病の発症リスクに関して面白い研究結果が出ていますので、今回はこれをご紹介します。

男性における歯周病の発症リスクは職種で異なるというものです。

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岡山大学病院予防歯科の入江浩一郎講師、愛知学院大学、三重大学の共同研究グループが明らかにしたもので、生産工程・労務従事者、販売従事者、および運輸・通信従事者は、専門的・技術的従事者と比べて歯周病の発症リスクが高いことが分かったそうです。エアモーターセット

「職域における歯科検診は任意だが、リスクの高い上記職種に対しては、定期的な歯科検診と歯科保健指導の実施を強く推奨する」と述べています。

同グループは愛知県名古屋市内における歯科検診の受診者3390 人(男性2848 人;平均年齢41.0±9.77 歳、女性542 人;平均年齢41.6±10.46 歳)を対象に、2001 年度から2006 年度までの5 年間の追跡研究を実施。職業の分類については、厚生労働省による職業分類(1987 年)に基づいて分類しました。歯科技工用真空成型器

その結果、男性では、専門的・技術的従事者と比較して、生産工程・労務従事者は2.52 倍、販売従事者は
2.39 倍、運輸・通信従事者は2.74 倍歯周病発症のリスクが高いことがわかりました。

これらの職種は、長時間労働や、十分な睡眠や休息が取れない傾向にあり、職業に由来する精神的なストレスが高いことが報告されています。

また、職業による精神的なストレスは、歯科保健行動に悪影響を及ぼすことが知られています。すなわち、職業間における歯科保健行動の違いが、職業間で歯周病発症に差が生じた原因になったと推測されるとしています。スリーウェイシリンジ用 ノズル

一方、女性においては、歯周病の発症と職業との間に有意な関連はなかったとされ、女性は男性に比べ、健康に対して気を遣う傾向にあり、社会経済学要因を受けにくいのかもしれないとも分析しています。

この研究成果は2016年10 月26 日、疫学専門雑誌「Journal of Epidemiology」の電子版に掲載されました

なお、参考までに職業分類で「専門的・技術的従事者」は、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士も含む医療従事者や医療技術者、研究者、大学教員、編集者などで一方の「生産工程・労務従事者」は、金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断や、食品など製品製造工、機械組み立て、機械整備・修理」などとなっています。

いかがでしたか?興味深い結果が出ましたね。

女性に比べて、男性というのは職種間で受けるストレスの影響がかなり異なるのかもしれませんね。

あなたがもし男性で、上記の歯周病発症リスクの高い職種に該当する場合には、年に数回定期的に歯科医院で歯周病の検査をぜひ受けるようにして下さい。
 
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